阪神がマツダスタジアムで今季初勝利を飾った。 初回に2番糸原が左翼へ三塁打を放つと、3番マルテの犠飛で先制。さらに、3回には1死一、二塁で糸原が右翼スタンドへ3ランを放り込み、突き放した。6回にはサンズの犠飛と佐藤輝の2号ソロでリードを広げた。 援護をもらった先発秋山は、5回まで無安打と完璧な投球。7回に2死二、三塁から堂林に2点打を浴びたが、7回5安打2失点と安定感ある内容だった。8回は岩崎が無失点。9回はスアレスが1点を失ったがリードを守り、敵地での3連敗を阻止した。

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◆阪神矢野燿大監督語録

-先発秋山が好投

矢野監督 チーム的には嫌な流れになっていた。アキがしっかりした投球をしてくれたというのは一番の勝因だとは思う。アキらしく丁寧にね。シーズンの最初の登板ってね。そんなに簡単じゃないと思うんだけど。それをアキらしくやってくれるというのが頼もしいなという感じで見ていました。

-糸原が好調

矢野監督 ランナーはかえしてくれるだろうとは思っていたけど、最高の形でね。ホームランでね。あれで、ムード的に重たいのが楽になった。序盤のあの3点は大きいね。

-佐藤輝は悔しさを持っていたと

矢野監督 もちろん、こんなことの繰り返しだし、今日のホームランというのは何かのきっかけにしてくれたらなと思う。まだ自分で引き込んで打ったホームランではないんで、そういうところでは、こういう風に(厳しく)攻められるんだっていうのがこの広島戦で初めて分かったようなね。今までのオープン戦とはまた違う、ピッチャーのレベルっていうか、もちろん変わってくる。その中でどう対応していくか。ずっと俺が壁に当たったらいいのにっていうのが、もしかしたらこれが最初のそういうものかもしれん。でもこれはずっとくること。でも逆に守備とか頑張ってたから。打つだけじゃないんで。打つのが特長やけど、そういうところからリズムというか、そういうのを大事にしてもらえたらなと。

-苦しんでいた近本も四球と安打が出た

矢野監督 1本1本の積み重ねしかないし、チカが出ることでっていうのが一番うちの野球のポイントになると思うんで。そういうところでは一本一本のヒットが気持ちの中の落ち着きとか、そういうものになってくると思う。もちろんもう1本欲しかったやろうけど、明日以降、近本の流れって絶対来ると思うから。

-サンズが4回に隙をついた好走塁

矢野監督 もともとね。サンズはそういう意識も高いし、チームとしてももちろん大事やし。まあサンズの隙を突いたという走塁も見事やったし、逆にマルちゃんがあそこのタッチアップでかえってきたというのもチームとしても勢いつくし、価値もある。そういうところではあの2人が打つことだけじゃなくて、そういう部分でも勢いとかムードを作ってくれたし。まあ、すごくいい走塁やったかなと思います。

-大山が最後に交錯

矢野監督 あれはちょっとね。今のところ大丈夫。心配というところまではないと思うんだけど。ヤス(山本)のプレーも大きかったし、悪送球もあったけど、最後の9回。