今季初先発の日本ハム吉田輝星投手(20)が、ロッテ打線の餌食となった。ルーキーイヤー以来となる2年ぶりの白星を狙ったが、2回4安打7失点(自責2)でKO。チームも最下位に転落し「悪い流れを断ち切ることができず、悔しい気持ちです。早いイニングで降板する結果になってしまい、チームに申し訳ない」と、猛省した。

大量に噴き出す汗が、マウンドに立つ背番号18の苦境を物語っていた。ボールを、狙ったところに投げられない。1回1死から、2番マーティンをストレートの四球で歩かせると、続く中村奨、安田の3、4番に連続長短打を浴びるなどして2失点。2回も味方のミスが重なり3点を失うと、2死二塁から再び安田に浮いたスライダーを右中間席まで運ばれた。「真っすぐ自体は悪くなかった。もっと丁寧に攻めなければいけませんでした」。顔をしかめ、悔しさのあまり唇をかんだ。

「6人目の男」として、ギリギリで開幕ローテーションに滑り込んだ。3月25日イースタンのロッテ戦(ロッテ)では、7回を投げ2被弾含む10安打5失点。それでも栗山監督は、将来のエース候補と期待するからこそ、あえて6人目に吉田を起用した。指揮官は「真っすぐの強さはすごくあった。ああいうものが、ベースになっていく」と一定の評価を口にし、次回登板については「どうするか、投手コーチとも相談して、ちょっと考えます」と含みを持たせた。【中島宙恵】

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▼日本ハムがロッテに4-16と大敗した。16失点以上は20年6月27日楽天戦で18失点して以来。04年の本拠地移転後、16失点以上したのは6度目。04年5月24日ダイエー戦で16失点、07年8月4日ロッテ戦で18失点、15年楽天戦で19失点、19年西武戦で16失点している。失点の球団ワーストは東急時代の50年5月31日毎日戦の23点。

▽日本ハム北浦(2番手で登板し3回パーフェクト投球) 緩急もつけながら、しっかりリズムよく投げられて、3者凡退もとれたのでよかった。