ロッテ佐々木千隼投手(26)が19年8月15日以来、約1年8カ月ぶりの勝利投手になった。試合後には仲間からも祝福され「感慨深いですね」と久々の白星の余韻に浸った。

1-2とリードされた8回に3番手で登板。安達、ジョーンズ、杉本と中軸3人を迎えたが「やることはいつも通りかなと思って」と平常心で対決。10球で3者凡退で終わらせ、9回逆転への流れを作った。

ドラフト1位で入団し、5年目を迎える。昨季は肩のコンディション不良もあり、5試合の登板のみ。昨冬の契約更改では「短いイニングでも、先発でも、ロングリリーフでも、何でもやっていきたい」と今季への覚悟を示していた。

言葉通りにロングリリーフや、この日のようなビハインドでの登板で存在感を見せる。球速は故障前に戻っていないが「ちょっとでも球速以上に感じてくれるような球を投げたいなと思ってやっています」。当たっている5番杉本には直球を3球投げ、3球とも見逃しで三振を奪った。

今季はこれで8イニング1失点と快調だ。でも起用にこだわりはない。「1軍でずっと投げたいですし、ずっと1軍にいたいです。1軍でなんぼの世界だと思うので、そういう面では充実しているなっていうのはあります。最後まで残れるように頑張りたいです」。佐々木千隼らしく、チームに貢献する。【金子真仁】

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