楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が6回6安打7奪三振3失点と好投し、自身2連勝で3勝目をマークした。球団新人での3・4月での3勝は史上初。

いきなりのピンチにも動じなかった。1回1死から源田、スパンジェンバーグに連打を浴び一、二塁。それでも中村を捕邪飛、栗山を二ゴロに打ち取り、先制点は与えなかった。

2回に5点の援護をもらうと快調に飛ばした。2回2死から4者連続三振。5回に1点、6回に2点を失ったが、リードを保ったまま救援陣へ託した。

チームは逃げ切り2連勝。早川は「調子はぼちぼちでしたけど、ストレートはまずますだったと思います。序盤から援護していただいて点差があったので、思いきって投げることができました。野手の皆さんに感謝です」と笑顔を見せた。

早大から鳴り物入りで入団し、順調に開幕ローテをつかんだ。大学のリーグ戦とは異なり、中6日の間隔で次々と猛者たちと相対する。まだ5戦を終えた段階だが「投げた次の日とかは相当、疲労とかはありますけど、1週間でずっと回っていくことに関しては蓄積するような疲労というのはない。自分としてはそんなにしんどくはないなと今は感じています」と自己管理を徹底できている。

現状、チームの先発ローテ内で左腕は自身のみ。「左ピッチャーの映像はあまり多くないですけど、他球団の左ピッチャーが投げた選手を見ながら、いろいろ試していければと思います」と研究、対策を怠らない。

この勝利で3・4月で5戦3勝(2敗)。前日24日に日本通算100勝を達成した田中将も、13年に15勝を挙げ新人王をとった則本昂も果たせなかった“スタートダッシュ”に成功した。新人王最有力候補が、きっちりと力を発揮し続けている。【桑原幹久】