肩の違和感で離脱していたエンジェル・サンチェス投手(31)が、実戦復帰する。3回途中5失点で2敗目を喫した4月20日の阪神戦以来、15日ぶりのマウンドに「久々の登板になりますが、攻める気持ちでチームの勝利に貢献できるよう、全力を尽くします」と気合を入れた。

万全の状態で戻ってくる。患部に違和感を訴え4月24日に登録を抹消されたが、1日の中日戦前の練習で1軍に再合流。宮本投手チーフコーチらが見守る中ブルペン投球を行い、回復した姿をアピールした。

広島1番の菊池涼を抑えられるかが鍵となる。今季広島とは初対戦だが、昨季、菊池涼に対して5打数3安打と打ち込まれた。今季のサンチェスは無走者時の被打率が1割9分に対し、走者を背負うと2割8分まで上昇。先頭を斬って中軸との対戦を迎えたい。

来日1年目の昨季は8勝を挙げたが、今季は4試合に登板し1勝2敗、防御率5・89と本来の姿ではない。2戦はハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を記録する一方、残る2戦は3回持たずに降板と調子の波が激しい。この日は自身今季初のデーゲーム。昨季デーゲームでは2勝1敗、防御率2・63をマークした。大型連休最終日に復帰する助っ人が太陽の光を浴びながら、チームをカード勝ち越しに導く。【久永壮真】