阪神糸井嘉男外野手(39)が7日DeNA戦(横浜)で今季初めてスタメン出場する。

不動の4番大山が背中の張りで戦線離脱する緊急事態。矢野監督は4番三塁にルーキー佐藤輝を据えることを明かし、さらにチーム最年長の糸井について「スタメンで使うよ」と明言した。6番右翼での出場が濃厚だ。

今季出場15試合すべて代打出場で12打数3安打、打率2割5分。開幕から打順が固定されたこともあって出番が巡ってこなかった。ただ、4月29日中日戦(バンテリンドーム)では今季初長打となる二塁打を記録するなど状態は悪くない。ベンチでも派手なアクションでチームを鼓舞してきた。

この日は横浜で異例の休日返上。虎柄のバンダナを巻いて黙々と汗を流した。飢えた虎は「もちろん控えという立場で危機感を持ってやっている。この下はファームという立ち位置なんで。いつでもどこでも暴れたいという気持ちでやっている」と目を輝かせる。

矢野監督もその姿に目を細めた。「嘉男自身がやる気満々やと思う。ここまでも準備というところではずっとしっかりやってくれていた。嘉男自身がすごくやる気になっているというのを見ていて、うれしい」。主将不在の大ピンチ。窮地を救うのは頼れるベテランに違いない。【桝井聡】