阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)がドラフト制後の新人最速となる33試合目で10号本塁打を放った。4回に中川から右翼席最上段へソロ。4月に場外弾を放った敵地を再びどよめかせた。主将大山が背中の張りで離脱する中、前回2日は体験入部だった「4番三塁」で頼もしい一撃を披露。投手陣が打ち込まれて4連勝で止まったが、存在感をしっかり示した。

◆佐藤輝が今季10号。新人の2桁本塁打は16年吉田正(オリックス)以来で、阪神では80年に18本の岡田以来、41年ぶり5人目。佐藤輝はチーム33試合目で到達。新人では59年桑田(大洋)の27試合、50年戸倉(毎日)の32試合に次ぎ、49年大岡(大映)に並び3位タイのスピード10号となり、左打者では84年小早川(広島)の53試合を抜いて最速。新人で本塁打王を獲得した58年長嶋(巨人)や新人最多タイの31本打った86年清原(西武)より早い10号だった。この日は満塁弾を放った2日に次いで2度目の4番。4番で2本塁打の新人は72年佐々木恭(近鉄)以来で、初4番試合から4番で2戦連発の新人は2リーグ制後初めて。