DeNAの新外国人、フェルナンド・ロメロ投手(26)が来日初登板、初先発したが、5回82球で6安打4失点で降板した。4回にルーキー佐藤輝に151キロのシンカーを中前に先制打された。牧の7号ソロで同点に追いついた5回には、近本の適時打、糸原の中犠飛、佐藤輝の右前適時打で3点を失った。

ロメロは「初登板でしたが良い感触でスムーズに試合へ入ることができました。今回の投球内容を踏まえて、次回登板までに全球種をゾーン内で攻めていくことを確認したいと思います」と振り返った。

右スリークオーターから繰り出す直球は、最速153キロとまずまず球速は出ていた。だが、スライダーとチェンジアップがなかなかストライクゾーンに決まらず、左打者の外へ沈む高速シンカー一辺倒になった。このため、近本、糸原、佐藤輝と左打者に踏み込まれた。

また、クイックやけん制、バントシフトにも課題を残した。5回1死一塁、送りバントの構えをする9番投手の伊藤将に対し、バランスを崩して4球連続のボール球で四球を与えた。カウント3-0の4球目には一塁走者の中野が二塁へスタートした。100%セーフになる確信がなければ、盗塁を仕掛けることがありえない場面。4回には近本が初球で二盗に成功しており、クイックモーションでの投球がないことを見透かされていたようだった。

三浦監督は「立ち上がり、前半はゴロアウトを取るという持ち味を出してくれた。クイックとかの話も(今後)していく。本人も気を付けたと思うが、ゲームでその辺を突かれた」と話した。ロメロは投げるボール自体はいいが、走者をどんどん動かしてくる日本野球の細かさに失点を重ねた初登板だった。【斎藤直樹】

▽DeNA牧(4回に4月17日以来18試合ぶりの7号ソロ)「完璧です! インコースのボールに対してうまく反応することができました」

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