新型コロナ禍から戦列復帰した日本ハム渡辺諒内野手(26)が、6試合ぶりの勝利へダメ押しの一打を放った。

ピンチをしのいで迎えた1-1の8回だ。王柏融が勝ち越しとなる押し出し四球を選び、なお2死満塁。マウンドで動揺を隠せない楽天福山の初球を狙い打った。141キロを中前へはじき返し、2点を追加。この回、一気に3点を奪いリードを広げた。殊勲の中前適時打に「初球から積極的に振っていこうと思っていた。いい形で(打球が)抜けてくれて良かったです」。左手で力強くガッツポーズだ。

チーム内で発生した新型コロナウイルスの集団感染で濃厚接触者の判定を受け、特例2021適用対象として今月4日に出場登録を外れた。隔離期間を経て、1軍に復帰できたのは5日前。復帰当日こそ、体調面を考慮して途中出場となったが、16日からは定位置の二塁でスタメン出場を続ける。

この日は2回にも中前打を放ち、3試合ぶりのマルチ安打。8回の殊勲打に「柏融が粘って出てくれて1点入った後だったので、楽な気持ちで打席に入れました」と、味方に感謝していた。