1年前の今ごろ、何してた? 首位阪神を支えるのがドラフト1位佐藤輝明内野手(22)、同2位伊藤将司投手(25)、同6位中野拓夢内野手(24)の新人トリオ。アマチュアだった昨年の今ごろはコロナ禍により1度目の緊急事態宣言で、公式戦中止や活動自粛など大変な時期を過ごした。その期間をどのようにプラスにしたのか、それぞれが所属した監督に当時の様子を振り返ってもらった。

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コロナ禍を中野は社会人の三菱自動車岡崎で過ごした。寮生活で仕事は在宅ワークで、外出も練習時にグラウンドを往復するだけ。練習は5~7人程度のグループに分かれて行った。4月から予選が始まる予定だった日本選手権は中止。三菱自動車岡崎の野波尚伸監督(49)は「プロに行くと言っていたので、全然変わらず。ただ、公式戦がないので、そこはかわいそうでした」と話す。

7月からオープン戦を開始。都市対抗予選では、野波監督は中野の姿を「だいぶ力んでいた」が、本戦まで駒を進めアピールにつなげた。野波監督は「負けん気の強い子。エラーしたときは守備練習してましたし、打てなかったら打撃練習してました」と振り返る。負けず嫌いな性格が、レギュラー争いをする活躍を後押ししている。【林亮佑】