広島の先発玉村昇悟投手(20)がまたも外国人選手に痛打を浴び、プロ初登板から3連敗を喫した。5回まで7安打5四死球で3失点と粘ったが、3回はレアードに同点打、5回はエチェバリアに決勝の2点打を浴びた。今季自責点9のうち、8点が外国人選手に打たれたもの。苦手を克服できなかった。

 

制球が定まらずに2回以降は毎回ピンチを招いた。2回は無死二、三塁を無失点で切り抜け、3回も同点に追いつかれた後の2死満塁で勝ち越しを許さなかった。4回2死一、二塁も切り抜けたが、5回2死満塁は再び打順を回した外国人打者に痛打を浴びた。「味方に先制点をもらった中で追い付かれた。そこから粘れたら良かったんですけど、味方の勝ち(リード)を守り切れなかったのがすごく悔しいです。とにかく四球が多くて、攻撃につなげられない投球だった」。プロ初勝利が遠い玉村は、唇をかんだ。

 

佐々岡監督は「まだ2年目で、そこまでの経験がないので責めたらかわいそうなんだけど、勝てる投手になろうと思えば、(決勝打直前の)藤岡に与えたような四球を無くしていかないと」と課題を指摘した。

 

先発玉村だけでなく、後を受けた中継ぎ陣も四球から失点を重ねた。5投手で12四死球。佐々岡監督は「点を取った後に中継ぎが点を取られるとか、四球絡みでなかなかこっちのリズムに持ってこれないというのがあった」と反省を促した。チームの連勝は止まり、リーグ順位は5位に転落となった。【前原淳】

▼広島玉村昇悟投手が敗戦投手となり、これで初登板から3戦3敗。デビューから3戦3敗を喫したのは今年の入江(DeNA=4戦4敗)がいるが、広島では50年長谷川以来、71年ぶり2人目。