阪神と上新電機株式会社は31日、6月18日巨人戦(甲子園)で、新型コロナウイルスの医療従事者支援のため「HEALTH CARE HEROES GAME Supported by Joshin」を開催することを発表した。

阪神選手会からの発案で、該当試合では医療従事者への感謝を伝える「青色」にデザインされたTシャツを着用し、試合中は通常のキャップの一部を「青色」に変えて試合に臨む。

発表に際し、選手会会長・近本光司外野手(26)は、「僕たちの仕事はチームが勝って、優勝すること」とあらためて決意を固め、企画立案者の坂本誠志郎捕手(27)は「今は医療従事者の方々を守るという意味でも、(ファンの)皆さんの取り組みも戦力」と呼びかけた。

近本と坂本の一問一答は以下の通り。

 ◇    ◇   

-「医療従事者ナイター」をやることになったきっかけは

坂本 こういう苦しい状況の中で、こうやって野球をさせていただける環境があるのも、医療従事者の皆さんのおかげだと思っていますし、僕たちの日常を守っていただいている医療従事者の方を、今度は僕たちの手で守っていかなければならないと思うので、そういった思いで何か力になれたらと選手たちで話し合って、この企画を実施することになりました。

-コロナ禍のシーズン。なかなか終息が見えない中、今どういった思いで戦っているか

近本 昨年からファンの方々も思うように球場にお越しいただけない状況が続いていますが、自分たちは目の前の自分たちができることをしっかりやって、できるだけ多くの方々に僕たちのプレーしている姿で元気になってもらったり、希望を持っていただけるようにと思いながら、日々戦っています。

-依然として厳しい状況は続く。プロとしてどういう姿を見せていきたいか

坂本 本当に、野球をさせていただいていることに対する感謝の気持ちは常に持って戦っていますし、コロナ禍の重苦しい世の中ですが、少しでも早く楽しい日常が戻って来てほしいと

思っているので、僕たちの野球をしている姿で、いろいろな方々が元気づけられたとか、前向きな気持ちになれたとか、少しでも日常の楽しみを僕たちから提供できるように、責任感を持ってプレーしていきたいと思います。

近本 まず僕たちが野球を楽しんで、その姿を球場やメディアを通して多くの方々に届けていきたいと思いますし、チームとしてもしっかり勝って、多くの方々を勇気づけられるように

一生懸命プレーしていきたいです。

-医療従事者の方々、ファンの方にメッセージ

坂本 医療従事者の皆さま、苦しい状況の中で、コロナと闘い、僕たちの日常を守っていただき本当にありがとうございます。なんとか僕たちも野球でみなさんをもっともっと応援していけたらと思っています。そしてファンの方々、甲子園でなかなか声を出して思い切り応援できない期間が続いていますが、今は医療従事者の方々を守るという意味でも、皆さんの取組も戦力になると思っています。今は我慢していただいて、また元の日常が戻ってきた時にみなさんと一緒に思い切り喜び合いたいと思っているので、ファンのみなさんもご協力のほどよろしくお願いします。

近本 僕たちの仕事はチームが勝って、優勝することだと思うので、そのことによって医療従事者のみなさんやファンのみなさんに、たくさんの元気と希望と、「今日から頑張ろう」という気持ちを持ってもらえるように、これからもチーム全体で精いっぱい頑張っていきます。