ソフトバンクが今季3度目の4連敗。セ・リーグ首位の阪神に完敗し、交流戦での4連敗は18年以来3年ぶりとなった。先発の石川柊太投手(29)が6回5失点で今季4敗目を喫した。注目された、阪神ドラフト1位佐藤輝との「モノノフ対決」も、ルーキーに軍配が上がる悔しい結果に終わった。

最初の対戦は2回無死。内角への変化球で詰まらせたが、左前にポトリと落ちる二塁打とされ、この回2失点につながった。6回2死三塁の第3打席では、右前に適時打も許した。「対戦が少ないバッターに対して、もう少し考えた投球ができれば良かった。全部自分の責任です」。打てば相手チームが勢いづく打者に、勢いの出る場面で打たれた。

交流戦が3連戦仕様になった15年以降で、4カード目まですべて1敗以上を喫するのは初めて。交流戦巧者が10戦目にして2勝6敗2分けの11位と、まさかの大ブレーキ。工藤監督は「チームが悪いときもある。(投手と野手)お互いがお互いをしっかり考え、思いやって試合を続けていく。その中に勝機を見いだすのが野球だと思う」と前を向いた。【山本大地】