侍ジャパンは東京オリンピック(五輪)代表に内定していた広島会沢翼捕手(33)が故障で辞退し、阪神梅野隆太郎捕手(30)を選出したと18日、発表した。会沢が15日の西武戦で左足を負傷。この日、球団から左下腿(かたい)腓腹筋挫傷と診断されたことが発表された。

7月28日の五輪初戦を控え、長期離脱となるため代役の捕手を緊急で選考。セ・リーグ首位を快走する阪神の扇の要、梅野に白羽の矢が立った。プロ入り後の日本代表経験はないが、ブロッキング能力と強肩は球界屈指。昨季まで3年連続でゴールデングラブ賞を獲得し、今季も得点圏打率3割8分1厘はリーグトップで、盗塁の俊足も大きな武器となる。17日に30歳を迎え、脂の乗った「梅ちゃんバズーカ」が代表に加わった。

会沢「夢でもあったオリンピックの代表内定選手に選んでいただき、ありがとうございます。ケガをしてしまい、稲葉監督はじめ関係者のみなさまにはご迷惑をおかけしました。出場することはかないませんでしたが、野球日本代表が金メダルを取れるように心から応援しています」

梅野「日本代表の一員として戦えることをすごく誇りに思いますし、感謝しています。チームのために金メダルを目指して精いっぱい頑張ります」

稲葉監督 「会沢選手のケガに関して残念です。こればかりは仕方ないですが、彼の思いもともに戦います。1日でも早いケガの回復を願っています。また梅野選手にはこのような事態でも快く引き受けてくれたことに、心から感謝をしています。守備面で安定感もありますし、打撃、走塁面も含めて期待しています」