ソフトバンクが「交流戦ショック」を引きずった。リーグ再開初戦で敗れ4連敗。5月14日以来、約1カ月ぶりに3位に転落した。工藤公康監督(58)は「いつも言うように、1本が出ていれば苦労はしていないので。終わったことを反省して、次につなげることが大事」と、冷静に振り返った。

日本ハム先発の上沢の前に、4回まではノーヒット。5回無死で甲斐がチーム初の中前打を放ったが、次打者の柳町が空振り三振。甲斐も二盗失敗で最悪の三振ゲッツーになった。7回2死三塁から上沢のボークで1点を返したが、9回2死一、二塁のサヨナラ機を生かせず、完投勝利を許した。

交流戦は5勝9敗4分けで、勝率3割5分7厘は球団ワーストだった。特に、打線の不振が深刻で交流戦打率2割3分3厘は12球団で最下位に終わった。4日間を挟んでのリーグ戦再開に、工藤監督は「どんなに良くても、どんなに悪くても切り替える。交流戦は交流戦、リーグ戦はリーグ戦ですから」と話していたが、打線はこの日も沈黙した。

4位ロッテも0・5ゲーム差に迫っており、19日にもBクラスに転落する可能性がある。このままズルズル行くわけにはいかない。工藤監督は「143試合あるので。今がダメだから、もうダメだとかはないでしょう。まだ半分もいってない。くよくよすることはない」と前を向いた。【山本大地】