阪神西勇輝投手(30)は9回1失点、115球の熱投を見せるも、通算100勝は後半戦に持ち越された。今季初完投も、味方がわずか1安打と援護できず3連敗となった。

立ち上がりからテンポ良く、次々に巨人打線を打ち取った。3回まで全て3者凡退の完璧な投球。2回1死では、ウィーラーの高いバウンドを背走しながらつかむなど持ち前のフィールディングも随所で見せた。4回は先頭の松原に中前打を浴びるも、坂本、丸、岡本和の中軸をきっちり打ち取った。

均衡が破られたのは8回。先頭の亀井に右翼フェンス直撃の二塁打を浴びると、1死三塁から大城に外のスライダーを捉えられ、左前適時打を許した。そのまま9回も続投し、9球で3者凡退。最後は遊撃の中野が好守備を見せると、グラブを何度もたたいて感情をあらわにした。

6月18日巨人戦(甲子園)で100勝に王手をかけるも、これで3戦連続持ち越しとなった。それでも、この日の好投は後半戦へとつながるはず。次こそ節目の白星をつかむ。

▼阪神投手の完投負けは、岩貞が18年6月1日の西武戦(メットライフドーム)で6被安打2失点で敗れて以来。巨人戦はメッセンジャーが16年5月29日(東京ドーム)に6被安打1被本塁打2失点で負けて以来。いずれも9回を投げた。西勇の完投負けはプロ入り初めて。

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