アクシデントのち好プレーだ!日本ハム万波中正外野手(21)が、「フレッシュオールスターゲーム2021」(松山)に全イの「3番右翼」でフル出場。7回に頭部死球を受けてヒヤリとしたが、8回の守備ではレーザービームで補殺を記録し球場を沸かせた。3打数1安打1死球と、攻守で存在感を示した。

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どんなときも笑顔を貫き、目いっぱい楽しんだ。万波は「すごく楽しかった。思ったよりも楽しめて、いいプレーもあったりしたので、とにかく楽しかったの一言に尽きるなと思います」と興奮冷めやらず。「ほぼちゃんと話すのが初めての人たちでしたけど、そんな中で楽しくやれたので野球っていいなって思いました」と再確認した。

ヒヤリとしたのは7回の打席。中日近藤の3球目、138キロ変化球が側頭部を直撃した。すぐに立ち上がって笑顔を見せたが、楽天の三木監督に促されて一度ベンチで手当を受けた。

お祭り舞台を一時騒然とさせたが、プレー続行して迎えた8回1死一塁の守備で、今度はスタンドを沸かせた。右前打を素早く処理し、ノーバウンドのレーザービームで三塁を狙う一塁走者を刺した。三木監督を「素晴らしい。見ていて感動しました」と唸らせるビッグプレー。9回には横浜高の1学年後輩の阪神及川から、この日初安打の左越え二塁打も放った。「真っすぐで勝負してくれて、僕が打たせてもらった感じですけど気持ちいい勝負でした」と感謝した。

3打数1安打1死球で、非凡さを惜しみなく披露した。前半戦は38試合に出場し、打率1割9分6厘、プロ初アーチを含む3本塁打。「楽しんで常に前向きにやっていたら、最終的にいいプレーも出た。下を向かずに前を向いてやるのが大事なんじゃないかなと、ふと思いました」。巻き返しを図る後半戦、ポジティブな21歳がチームを底上げしていく。

▽日本ハム上野(6回に代打で出場。2打席2三振に終わり)「こういう舞台で活躍できる選手にならないといけない。まだまだ自分の力不足に気付いたので、ここからはしっかり磨いて、上のオールスターに出られる選手になりたい」

▽日本ハム梅林(5回守備から途中出場。守備妨害を受けたが2打数2安打)「盗塁を刺せなくて、キャッチャーフライも捕れなくて、どうにか打って返そうかなって思っていたんで、無心でしっかり打つことだけ考えて打席に入りました。シンプルにうれしかった」

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