中日が今季最長タイの5連敗を喫した。得点力アップの期待も含め、アリエル・マルティネス捕手(25)を1年ぶりにスタメン捕手起用したが不発。巨人と同じ9安打を放ちながら1得点だけで打線はつながらなかった。

初回1点を先制した直後の1死一、三塁で高橋周平内野手(27)、A・マルティネスが連続三振。高橋周はその後の打席でも2併殺に倒れるなど後半戦2戦無安打と復調の兆しが見えない。アロンゾ・パウエル打撃コーチ(56)も「見てわかるように直球が打てない。もう1度体のバランスを整えなければならない。自信を持って打席に入ってもらいたい」と、打線組み替えを示唆した。

先発ヤリエル・ロドリゲス投手(24)も初回の逆転3ランを含め、巨人丸に2本塁打を献上し、6回途中5失点で降板。3日に他界したチームメート木下雄介投手への喪章に触れながら投げたが「1人の打者にやられてしまった。すごく悔しい」と、肩を落とした。

借金は今季最多「12」となった。与田剛監督(55)は「主力、レギュラーに1本が出るか出ないかで勝敗が分かれる。選手も采配も技術を高めて、力をつけていかないといけない」。最下位DeNAまで0・5差。後半戦開幕から苦しい戦いが続く。