DeNAオースティンがサイクル安打に迫る3安打3打点の活躍で、チームを開幕戦以来100試合ぶりとなる4位タイ浮上に導いた。1回に適時三塁打、3回に中前適時打、6回の本塁打性の打球は右飛に終わったが、7回に無死一塁からダメ押しの適時二塁打を放ち「完璧に捉えることができました。貴重な追加点を挙げることができ良かった」と自画自賛。この時点でお役御免となり、8月25日阪神戦で達成した牧に続く今季2人目の快挙はお預けとなったが、打率を3割2分9厘まで引き上げて首位打者をキープした。

東京五輪アメリカ代表としても横浜で躍動した主砲が、再開したシーズンでも存在感を見せた。ハマスタ帰還の2試合で6打数5安打の大暴れ。7-1とした場面で「回も回だったので」と打席の回る可能性や雨の状況などを考慮して代走を送った三浦監督も「ほんとに勝負強いバッターで、しっかり期待に応えてくれます」と賛辞を贈った。

走攻守で全力な2年目の助っ人は、前日の練習時にはソトへ助言し、そのソトが逆転本塁打を放った。指揮官も「外国人同士でよく話しているし、ロッカーでも日本人とも話をしている」と“コミュ力”を評価する。9月は白星発進。オースティンを筆頭に活性化した打線を軸に攻勢をかけていく。【鈴木正章】