逆転優勝の使者が現れた。ソフトバンクのリチャード内野手(22)がプロ初アーチを豪快な逆転グランドスラムで飾った。

プロ初安打を放った前日4日に続き「7番三塁」でフル出場。1-2の4回1死満塁でオリックス増井からペイペイドームの左中間席中段へ運んだ。7回にも左翼へ2号ソロを放ち、計6打点。チームを連勝に導いた。右の大砲候補が5年連続日本一へ起爆剤になる。

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リチャードの長打力は母校の沖縄尚学・比嘉公也監督(40)も太鼓判を押す。「当たった時の飛距離は(過去の)誰もかなわない」。06年の就任から16年目。飛距離でリチャードに勝る教え子は現れていないという。プロ1号、2号をライブで見ることはできなかったが「これから見ますよ」と声を弾ませた。「もうプロ4年目ですか。ちょっと時間はかかったけど、一発屋にならないように。継続しなさいとだけ言いたいですね」と沖縄からエールを送った。