阪神先発秋山拓巳投手(30)が7回2死まで無安打無得点、7回、80球、1失点と好投した。2年連続2桁勝利となる10勝目の権利を持ち、8回の打席で代打ロハスと交代。リリーフ陣に託した。

この日の最速は139キロ。だが、丁寧にカットボール、カーブ、フォークなど変化球を混ぜ、広島打線に凡打の山を築かせた。走者は2回に鈴木誠に与えた死球のみ。球場もざわつき始めた7回、2死から3番西川に高めボール球の内角カットボールをライナーで右翼席に10号ソロをたたき込まれた。苦笑いした秋山だったが、すぐに気持ちを切り替え、続く鈴木誠を二飛で切り抜けた。

前回5日巨人戦は今季最短2回、45球、3失点で降板したが「しっかり反省して考える時間をつくった」と話していた通り、圧巻の投球だった。