日本ハム立野が、本拠地初勝利となる2勝目を飾った。

強打のソフトバンク相手に、自己最長6回1/3を投げ2安打無失点。ヒーローインタビューでは「僕でも驚いているくらい出来過ぎ」と目を丸くさせるほどの快投だった。昨季3月のオープン戦以来で、公式戦では札幌ドーム初登板。6月30日楽天戦以来3試合ぶりの白星を挙げた。

初回から嫌な印象を植え付けた。2死で迎えた柳田を2球で追い込み、外角低めの145キロ直球で見逃し三振。ぼうぜんと立ち尽くす相手主軸を前に、涼しい顔でマウンドを降りた。試合前の時点で2打数2三振と好相性。「実際には投げる瞬間、結構チビっています」と脅威の相手を、この日も3打数無安打1三振に封じた。栗山監督は「彼の良さが本当に出ていたと思うし、よく頑張った」と評価した。

登板前の一善が生きた? 球場に向かう前、今川から忘れ物のバッグを届けて欲しいと電話を受けた。「先発ですよ!? そのバッグがめちゃくちゃ重くて…」。内心モヤモヤしながら2学年先輩からの“おつかい”をこなし「1発、頼みます」と頼んでみると、希望通りの決勝弾。「最高の結果です。逆にありがとうございます」と感謝した。チームには勝利を届けた2年目右腕。存在感が増してきた。【田中彩友美】

▽日本ハム杉浦(8月22日楽天戦以来18セーブ目)「チームに迷惑をかけてきた部分があったので、しっかり抑えられて良かったです」