中日投手陣が首位ヤクルトを0封して引き分けた。先発ロドリゲスが8回1死まで無安打無失点。1死一塁から塩見に左前打を許し、続く青木を右飛に打ち取った場面で救援をあおいだ。祖父江は1人1殺で山田を見逃し三振に仕留め、抑えのR・マルティネスも9回を3人で片付け、1安打無失点リレーを完成させた。

ロドリゲスは6四球を出しながらしのぎ、自身初、史上94人目の無安打無得点を期待させる力投だった。快挙と今季初勝利こそ逃したが「(記録を)考える暇はなかった。打者を1人1人打ち取ることしか考えなかった。一番良かったのはテンポ。監督、コーチ、チームメートらにもう少しテンポ良く投げればと言われた。いいピッチングにつながった」と胸を張った。来日最長の7回2/3、同最多の125球を投げた右腕にとって自信を深める試合となった。

打線は5安打無得点で投手陣を援護できなかった。ここ8試合で8得点、うち4試合で無得点と攻撃力の弱さを露呈。3回には京田がけん制死に倒れ、7回先頭で出た福田に代走高松を送るも機動力は不発だった。与田監督も「消極的にならないように。スライドステップのうまい投手も多く簡単ではないが、うまく結果を出せるようにしないといけない」と、今季16度目の引き分けに渋い表情だった。【伊東大介】

▼中日は3月28日広島戦、4月20日DeNA戦に次いで今季3度目の0-0引き分け。0-0引き分けのシーズン記録は40年翼の4度があり、3度以上は12年オリックス以来6度目。2リーグ制後に記録したのはオリックスに次いで2チーム目で、セ・リーグでは初のケースとなった。なお中日は1リーグ時代の40、43年にも記録しており、球団78年ぶり3度目。