中日柳裕也投手(27)が8回5安打1失点で2年ぶりの2ケタ勝利となる10勝目を手にした。「真っすぐが良かったので、変化球も生きた。初回から自分の感覚と投げる球が一致した」。完封こそ逃したが、自ら今季のベストピッチと胸を張った。

6回までに10奪三振と巨人打線を封じ込め、ゲームをコントロール。1点リードの8回、併殺の間に同点に追いつかれたが、直後に打線の援護を受けた。自らのバットでも4回1死満塁で、先制の右犠飛。チームの連続無得点イニングを「30」で止めた。

3年目の19年に11勝を挙げて以来の2ケタ勝利。19年は6月までに8勝を挙げたが夏場に息切れしただけに、成長を実感する。「落ちる球を阿波野コーチに教えてもらって投球の幅が広がった」。今季は自慢の制球力に、打者を惑わすシンカーをマスターした。今季の奪三振は155個となり、キャリアハイに。防御率も2・10と2位以下に0・4以上差をつけ、奪三振とともに2冠を堅守した。

「(2桁は)目標じゃなく通過点」。勝ち星はリーグトップの巨人高橋に1差。竜のエースを期待される右腕が、投手3冠を射程圏に捉えた。【伊東大介】

▽中日与田監督(柳の先制犠飛で連続イニング無得点を30回で止め、福留の決勝弾で連敗ストップ)「(柳は)いつも通り安定した、素晴らしいピッチングだった。(福留は)見事な1発。それしかないです」

▽中日木下拓(8回にダメ押しの11号2ラン)「福留さんのホームランからいい流れで回ってきたので、その流れで打たせてもらいました」