DeNA牧秀悟内野手(23)が球団の新人安打記録を62年ぶりに更新した。

3回無死一塁、142キロ直球を右翼フェンス直撃の二塁打に。今季118安打で並んでいた59年桑田武を抜いた。「こんなに打てると思っていなかった。数字とかは意識せずにやっていたが、改めて結果をみたら球団の記録を超えられてよかった」。持ち味の右方向への長打で決めた。

チームが7連敗中で打線をテコ入れ。昨季首位打者の佐野を2番とし、牧は106試合ぶりに3番に入った。1回は先制中犠飛。「点がとれない試合が続いていた。3番で使ってもらったので、思い切っていけた」。3割8分6厘と最高打率の打順に戻り、打線をけん引した。

五輪の中断期間中からマスコットバットの使用を始めた。7月は長打率が低下。「振りの強さとかが落ちてきた感じがした。試合前に使って(試合用)バットを軽くするイメージ」。960グラムのバットを直前に振ることで、試合用の880~890グラムは「バットが出やすい気がします」と息を吹き返した。「まだシーズンは続くので1本1本重ねていきたい」と新人王を狙う。【斎藤直樹】