ロッテ中村奨吾内野手(29)が今季初めて2番打者でスタメン出場し、いい当たりを続けた。

初回こそ力ない一邪飛に倒れたものの、第2打席は遊直、第3打席は相手のファインプレーに阻まれる左飛と、日本ハム加藤にしっかり対応した。

8回2死の第4打席では、日本ハム堀から左翼フェンス直撃の二塁打。二塁守備でも軽快な動きを見せた。

127試合連続で3番打者を務めてきたが、当たりが止まり、チャンスでの凡退が目立つように。前日9日には井口監督も「ボール球に手を出すのが多い」と指摘していたが、3打席連続で強い打球を取り戻したのは大きい。

同じく当たりが止まっていた藤岡裕大内野手(28)も7回2死で、貴重な適時二塁打を放った。最終回も最後は際どいコースで見逃し三振に終わるも、2球で追い込まれた後、ボール3球に加え、7球をファウルにし、日本ハム杉浦に13球を投げさせた。岡の同点2ランが飛び出したのは、その直後だった。

開幕スタメン出場を逃した藤岡は、この日の第1打席で今季の規定打席到達も決定。二遊間を組むことも多い2人は、攻守でチームを下支えしてきた。12日からのオリックス3連戦(京セラドーム大阪)を前に、復調の兆しが確かに見えた。【金子真仁】