ロッテは市和歌山・松川虎生捕手(17)を単独1位指名で獲得した。

井口資仁監督(46)は「捕手や二遊間は1位で指名することはなかなか難しいポジションなので、そういう意味では、本当に将来性があるというか、我々の中でもこれから球界を背負って立てる選手になると思って指名させてもらいました。獲得できたことは非常にうれしいですし、日本一の、球界を代表する捕手に育てていきたいなと思います」と喜んだ。

映像もすでに確認済みで「僕が一緒にプレーした城島にかぶるなという思いはありました。彼も本当に日本一の捕手でしたし、そこを目指して頑張ってほしい」と元ソフトバンクの城島健司捕手に印象を重ね「人間的にも非常に素晴らしいと聞いていますし、捕手にはそういうことが一番重要視されるポジションだと思いますので、そういうところも全て含めての1位指名させていただいたところです」とした。

ロッテが捕手をドラフト1位指名するのは96年の青学大・清水将海捕手(現1軍バッテリーコーチ=当時は逆指名)以来25年ぶりで、同年にダイエーに逆指名で青学大から入団した井口監督は「25年前くらいですね、僕の時以来ですね」と笑った。

松川とバッテリーを組んだ市和歌山・小園も1位候補にリストアップしていたものの、最終的に捕手を最大の補強ポイントと判断した。恒例の縁起ものネクタイは、市和歌山のユニホームカラーである緑色。「ドラフト1位の中では2分の1でしたので」と話した。