東北福祉大の185センチ右腕・大竹風雅投手(4年=光南)がソフトバンクから5位指名を受けた。「うそのようです」と驚いた表情で、吉報の喜びをかみしめた。

3年の11月に右肘を手術し、完治したのは今年2月だった。投げられない期間はウエートトレーニングに注力。上半身を鍛え上げ、入学当初73キロだった体重も今では93キロと、一回りも、二回りも大きくなり、直球の質が上がった。「正直、投げることができず、もやもやした気持ちはあった。でも、プラスに捉えながら体作りをやってきて、力がボールに伝わるようになり、キレが増した」と手応えを実感する。

ここまで、リーグ戦通算登板数は1年春、同年秋の2試合のみ。アピールする機会は少なかったが、プロ入りの扉を切り開いた。「限られたチャンスをものにできたと思います」と胸を張った。持ち味の決め球のフォークは、チームメートとなるソフトバンク千賀投手を参考にしたものだ。「握りを参考にしながら自分でアレンジを加えた。落差が大きいです」と明かした。

同期で最速154キロ右腕、椋木蓮投手(4年=高川学園)は、オリックスから単独1位指名を受けた。同大学からの複数選手指名は、昨秋ドラフトでヤクルトから2位指名を受けた山野太一投手(22)、同4位指名の元山飛優内野手(22)に続いて、2年連続となる2選手が本指名された。大竹は「同じリーグなので、投げ合いたいです」と期待に胸を膨らませた。