19日の日本ハム戦(メットライフドーム)で引退試合に臨む西武松坂大輔投手(41)が18日、メットライフドームでの1軍練習に合流した。

外野で捕手を座らせて約20球を投げ込むなど、本拠での前日調整を終えた「平成の怪物」は「今日久しぶりにユニホームを着て練習をして、あらためてここがホームなんだと実感しました。明日はできるだけ多くの方に今の自分の現状を知ってもらえたらと思います。明日対戦するバッターが誰になるのかわかりませんが、申し訳なく思っております。正直、ストライクが入るかどうかわかりませんが、一球で仕留めてもらえたらと思います」と球団を通じて意気込みを語った。

14日に背番号を「16」から「18」に変更しており、当日は長年背負った愛着ある番号で最後の先発マウンドへ上がる。

 

◆この日の松坂◆

▼午後1時45分 グラウンドに現れ、小走りで投手練習に向かう。

▼午後1時50分 アップ開始。この日のロッテ戦に先発する与座と笑顔で話しながら外野をジョグ。今井とも笑顔で言葉を交わすなど、リラックスした表情で体を動かす。

▼午後2時10分 最後列に並び、軽快にダッシュ。

▼午後2時15分 キャッチボール開始。グラブは緑色。ブルペン捕手を相手に徐々に距離を伸ばしながら、フォーム、球の軌道を入念に確かめるように、ゆったりと投じる。

▼午後2時33分 センター付近で捕手を座らせ、変化球を交えながら強めに投球練習。

▼午後2時40分頃 捕手を座らせての投球練習をおよそ20球で終了。その後は豊田投手コーチやエース高橋と話すなど、終始リラックスした表情を浮かべる。

▼午後3時13分頃 練習を終え、一礼してグラウンドを後にする

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松坂は昨季15年ぶりに古巣復帰を果たすも、昨年7月に受けた「脊椎内視鏡頸椎(けいつい)手術」の影響などで登板なし。手のしびれを訴えるなど、心身ともにコンディション不良に見舞われていた。7月の引退表明時には本人のコメントはなかったが、19日の試合前に引退会見を行い、日米23年間に及ぶプロ生活について自らの口で語る。