阪神が今季最終戦で中日に敗れ、首位ヤクルトが勝ったため、ヤクルトの優勝が決まった。143試合目でのV逸となった。

今季11度目の0封負けと後半戦不振だった打線がこの日も打てなかった。試合後の矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り。

 

-2回、先発青柳に早めに代打を送った

いやいやもう、勝つしかうちは、チャンスがほぼないんで。

-青柳の投球の調子というよりは少ないチャンスを

いや、チャンスがあるところで行かないと、条件的に(逆転優勝は)厳しいので。

-試合後のファンへのあいさつでも話していたが、選手は苦しいときを乗り越えて粘ってきた

チーム状態的には、よくなかったんで。特に打撃陣がみんな調子が下がっていたし、スタメンを組むのもちょっとどうかなという感じになっていたので。なかなか点が取れないというのが長かったので。そういうところで、ずるずる行ってもおかしくないようなところもあったと思うんだけど。まず投手陣が頑張ってくれたのと、(これまで)スタメンじゃないメンバーがスタメンで行った中でよくやってくれた。チーム全体で乗り越えられたかなというところは、この10月の戦いではあったかなと思う。

-CSに向けては

ちょっと今はまだそこまでの気持ちにはすぐになれないけど。

-143試合戦い抜いた思い

すごい、できた部分もあるし。だから、状態が良くない中でも粘れてるとか、そういうのってタイガースのいいところというか、走りきるとかさ、チーム一丸でやるとか、俺はいつもそこを俺らの野球というか、タイガースの野球って言い方をするんだけど。諦めないとか。そういうのは、みんなも言葉に出して、ベンチでも言ってるし。実際、そういう試合っていうのは、今日は残念な試合になったけど、見せてくれたところもたくさんあった。そういう部分っていうのは、すごくチームの成長を感じる。一方で、今日の試合は特に勝ちきれないとか、振り返るとやっぱり球際であったり、1個のアウト、1個のブロッキングだったり、ベースカバーだったり、そういうところが出た試合だったかな。うちは現状ガンガン点取ってというチームではないので、そういうところを大事にしていく必要があるかなと。全体としてはステージが上がったし、ルーキーもみんな頑張ってくれたし、青柳が最多勝? 取るなんて何年か前まで誰も想像しなかったこと。タクム(中野)も盗塁王近いでしょ? そういう意味でも輝(佐藤)の前半の頑張りとか、いろんなことがあった。プラスのこともいっぱいある。でもやっぱり勝ちきっていないし。勝ちきれなかったからこそまだまだ成長が必要だなっていう。出来た部分と出来なかった部分と両方ある。

-今季のヤクルトの印象は

いや、まあやっぱり外国人2人が入って、打線の厚みがしっかり出たことと、打線のいいチームだったけど、それで若手、ベテラン、中堅がバランスよくガチッと固まったという部分もある。投手も高津監督がうまく使ったと思うんだけど、使える状態の選手がグッと全員が底が上がったというか。若い選手も中堅もみんなの状態がグッと上がったんで、いろんな使い方ができる形に。奥川みたいに間隔空ける投手もいれば、中継ぎなんかどんどんつぎ込んだり、そういうのもできたし。打線がもともとよかったところに、投手陣全体が上がったというのはやっぱり見ててもあるなと思っていた。