オリックス安達了一内野手(33)がポストシーズンは「リミッター」を解除する。

難病の潰瘍性大腸炎と闘いながらの出場とあって、レギュラーシーズンは3試合出場→1試合休養日とするなど、ペースを保ってきた。しかし、10日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ、ロッテ戦で始まる短期決戦は「(全試合)行くつもりでいます」ときっぱり。コンディションについても「大丈夫じゃないですか? 全部ナイターなので。全然大丈夫。ここまで来たら気持ちです」と、回復時間があることから覚悟を決めた。

シーズン最終戦の10月25日楽天戦では、9回に2ランスクイズを決めた。「まじか。ここで来たか。前からスクイズは勘弁して下さいと言っていたんですよ」と振り返るが、25年ぶりの優勝を近づける貴重なプレーだった。T-岡田らとともに日本人野手最年長の33歳。「脇役なので、そこをしっかりやっていきたい」。定位置だった遊撃は19歳紅林に託し、二塁で奮戦中。職人気質の堅実なワンプレーが、短期決戦の主役となる。【真柴健】