メジャー経験のある日本ハム新庄剛志監督(49)が9日、ア・リーグMVP最終候補の3人に入ったエンゼルス大谷翔平投手(27)について、言及した。

「素晴らしいですよね。投げても、打っても。まずは、ホームラン王争いの場に日本人がいるっていうこと自体が、あり得ない。僕も経験しているけど、飛ばないんですよ、ボールが。一回り大きくて。それを、あれだけ軽々と(スタンドへ)持って行くっていうのは、やっぱり、僕がいつも言う地道な努力で、あれだけの体を作っているから。なかなか、あれだけの体は作れないと思う。陰で練習をやった結果、今、答えが出始めている。僕の頭の中では、彼はこんなもんじゃない。もっと高いレベルで、投げる方も打つ方も、皆をギャフンと言わせるような活躍を来年する気持ちでは、もちろんいると思うんですけど、そこで空回りはして欲しくない。今年のような気持ちで、さらに努力をして、気が付いたら74本。俺と一緒にやったバリー・ボンズの記録を、まずは抜いて欲しい。それくらいの気持ちが、あると思いますよ、彼は。表には出していないけど。僕も一緒にやったことがないから、プレーを。よく聞くんですよね。『すごかったんですか?』って。『ケタが違う。今まで見たことない』っていう人ばっかり。人間的にも『性格も考え方も、全てパーフェクト』って言っていたので、かわいさはないな…と。ちょっとぐらい、ダメなところがあってくれた方が、何かね。ウソだよ、大谷君(笑い)」