相手1勝のアドバンテージも、不利なデータも、だからどうなんだ!3位の巨人が9日、神宮で10日に開幕するCSファイナルステージの前日練習を実施した。阪神とのファーストステージを2連勝で突破。原監督は「またフラットなところからいいスタートをですよ。我々の戦い方で、ベンチが1つに戦うところはあるんでね」と、猛虎を撃破した「1 Team」で王者ヤクルトとの最終決戦に臨む考えだ。

「1敗」で幕開けするだけに初戦の重要度は増す。ファーストステージ勝者が日本シリーズ進出を懸けたステージの初戦を落として勝ち上がったのは、17年DeNAの1度だけ。初戦に敗れれば、日本シリーズに進出する確率は3%にまで落ち込む。原監督は「有利不利という点では不利」と認めた上で、ファイティングポーズを強めた。「その中で1戦目というのは大事になってきますけどね。しかし、トータルで考えたら『だから、どうなんだ』というものはあるしね」。

救援陣の連投も含め、総力戦の構えでいる。「残ったチームは4球団。意気に感じて、プロ野球人として誇りを持って戦ってくれる時間になると思いますよ」と選手の覚悟を信じた。球団初の下克上へ、胸を張って燕に挑む。【浜本卓也】

○…4戦目以降の先発は、臨機応変に対応する。1戦目から山口、菅野、メルセデスで内定。4戦目以降について、宮本投手チーフコーチは「1戦1戦終わるごとに4戦目、5戦目を作っていく。とにかく、この3戦、全員でいくといったところ」と説明した。阪神とのCSファーストステージ2戦目に先発した高橋、今村、リリーフ待機の戸郷らを候補に、状況を見極めながら決定する。