3位からの下克上を狙う巨人が初戦を落とした。ファーストステージ勝者が日本シリーズ進出を懸けたステージの初戦を落として勝ち上がったのは、17年DeNAの1度だけ。日本シリーズに進出する確率は3%となった。

1回1死一、三塁、先発山口がヤクルト村上を遊飛に打ち取った。しかし、風に流されたのか、捕球体勢を崩した坂本の隙を見逃さなかった三塁走者塩見がタッチアップに成功し、先制点を許した。さらに直後のサンタナへの初球スライダーを左翼席に運ばれた。痛恨の2ランを被弾し、この回一挙3点を献上した。8回には3番手畠が塩見に左前適時打を浴び、追加点を許した。

打ってはヤクルト先発の高卒2年目右腕・奥川に6安打完封された。5回の2死一、三塁のチャンスも代打の亀井と八百板が倒れ、スコアボードに「1」を刻むことは出来なかった。阪神とのファーストステージ(甲子園)を連勝で勝ち抜け、下克上ロードをまい進してきたが、王者の前に、重要な初戦をものにすることはできなかった。