阪神の秋季練習3日目が甲子園、鳴尾浜で行われた。甲子園では阪神原口文仁捕手(29)がシートノックで左翼を守った。矢野燿大監督(52)は原口が来季から外野にも挑戦することを明かした。また、大山悠輔内野手(26)が矢野監督やコーチ陣と個別のデータミーティングを行った。矢野監督の一問一答は以下の通り

 

-昨年右肘手術の才木が打撃投手を務めた

矢野監督 いいボール行ってたんじゃない? 順調に来ているって話は聞いていた。まあ今の時期にこれだけ投げられるっていうのは、まあ来季どこかでね、帰ってきてくれるんじゃないかなって期待もできるタイミングだと思う。そういうところでは、強いボールも投げられていた。気持ちよくというかね、投げていたので。楽しみが増えたかなと思います。もともと期待しているピッチャーなんで。

-原口が外野守備をしているが、本人の思いも

矢野監督 そうそう、だからキャッチャーというよりは野手で勝負したいということなんで。もちろんそれは、フミの気持ち。選手の気持ちっていうのを俺は大事にしたいと思っている。そのなかでもキャッチャーいないっていうときにはフミ頼むぞっていうことにも、それは状況によってはなると思う。でも基本的には野手で、来季は勝負したいっていうことだった。それはそれで全然、その気持ちを尊重してやっていこうということで。すごいよね。普段からすごいけどさ。やるって決めたらすごい準備するしさ。アイツの姿勢には本当に頭が下がる。まずは打つことをね、フミ自身もいろいろ取り組んでいる。もっとうまくなりたいというのは常に持って取り組んでいるのはよく分かる。やっぱり打つってことが一番アピールするポイントだと思う。

-大山がコーチらとデータミーティング

矢野監督 悠輔は悠輔でどう思って、今年を振り返ったときにいいとこもあったし、満足いくシーズンではないけどいいとこも絶対あったと思う。それをどんなところがよかったかっていうのと、俺ら的にもこんなところよかったなっていうとこある。悠輔の話も聞いたり気持ちも聞いたりして、俺らもこういうところは良かったよね、こういうところはもうちょっと上げていきたいよねと。そういう確認をしていくことで、共通して見える。こういうところ上げたらよくなる可能性っていうのは高くなる。

-大山の気持ちとかで発見とかそう思っていたんだっていうのもあったのか

矢野監督 打席に立つと割り切りができないんだよね。なんであんな低いボール球振るねんってテレビを見てたら思うけど、打席から見たら振っちゃうんよ。真っすぐに見えちゃうんよ。振らんかったらって思うけど、でも客観的に見たりしたら、悠輔もフォークとかスライダーがボール球でそこらへんに来るぞって思うけど、悠輔自身がそりゃ消せないわけよ、真っすぐを。でもそれを消す努力を、根拠を持ってね。データ的なことも含めて根拠を自分で高めて、それでここはこういうボールで来るんじゃないかっていうのを、やっぱ勝負していかないと。

-19歳高寺に守備など直接指導

矢野監督 現状一番下手やからさ。なんか見たくなるんよ。ちょっとやったら、ちょっとうまくなるからさ。おお良くなったなと思うから。あまりにも守備なんかはまだまだ下手くそだから。でも能力はめちゃくちゃある。足もあるし、バッティングなんかめちゃくちゃいい。盗塁なんかまだまだ超未熟だから、伸びしろはめちゃくちゃあるよ。面白い選手だとおもうんよ。だからこの段階で1、2軍一緒に出来るんだから自分の伝えれることは伝えていこうと思うし、まあ、いい顔でやり出しているから。でも、守備やれないと4打席立てないんで。それも本人に言いながら。「守れないと4打席立てないぞ」って。それで、「来年盗塁何個するねん」って言ったら、「20個する」って言ってたから。俺からの要望は「40個トライしろ」って。「企画を40個したらいいから。失敗から学べるから盗塁20個することも大事だけど、40個チャレンジしてこい」って。40個チャレンジしようと思ったら、まあまあ試合にも出ないといけないし、打率も上げないといけない。