ヤクルト山田哲人主将(29)が、オリックス山本由伸投手(23)攻略の突破口を開く!

CSファイナルステージを突破したヤクルトは15日、神宮で全体練習を行った。野手陣は2日間のオフを経て、日本一を目指して再始動となった。

野手陣と投手陣は、普段はそれぞれ分かれて動くが、神宮球場のグラウンドでそろってアップを行う珍しい光景が広がった。直後に始まったフリー打撃で、真っ先に快音を響かせたのは山田主将だった。「日本シリーズに進めてちょっとほっとしているし、今日から練習再開。気を引き締めていかないとなと思う」と話した。CSファイナル3試合では打率0割9分1厘と苦しんだだけに「日本シリーズで打ちたいなと思う」と力を込めた。

オリックス投手陣の中心は、東京五輪でともに戦い、金メダルを獲得したエース山本。打ち崩すことが、勝利への近道となる。「真っすぐが速いし、緩急も使える。どの球種でもストライク取れるので嫌な投手」と警戒する。以前から交流はあったが、チームメートとして練習に取り組む様子を近くで見て「野球に対する姿勢は、後輩だけど見習う部分ある。かといって勝負事には負けたくないので、何とか打てたらと思う」と闘志を燃やした。

山田の日本シリーズといえば、記憶に刻まれているのは15年ソフトバンク戦での3打席連発のアーチだ。6年ぶりの大舞台に向けて「過去は過去。全く関係ない。また新たな勝負が待っている。何とか勝てるように頑張りたい」と気持ちを新たにした。【保坂恭子】