第3次原政権は「6年」の長期政権となる。巨人原辰徳監督(63)が15日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、山口寿一オーナーに今季の報告を行った。今季は3年契約の最終年。来季続投は内定済みで、会談の席上で3年契約を結んだ。原監督は「一応3年という年数をいただき、頑張りますということになりました。強いチームを作り、ファンに愛されるチームを作り、そこのところだけは譲れないというところ」と決意を新たにした。

今季の反省を未来に生かす。終盤の大失速で借金1の3位でリーグ3連覇を逃し、CSではファーストステージは2連勝で阪神を下したが、ファイナルステージではリーグ覇者ヤクルトに1勝もできずに終戦を迎えた。「選手たちが昨年よりも上回った成績を上げる人がいなかったところが我々の不徳の致すところ」と反省したうえで、選手には全ポジションで12球団トップの選手を目指してほしいと要望。「そのために我々は力を助けながら、後押ししながら、選手たちはさらなる向上へ挑戦することが必要」と誓いを立てた。

発表した組閣には、小笠原2軍打撃コーチや駒田3軍監督をはじめ新旧の巨人OBが加わった。新外国人の補強にも着手しているが、まずは現有戦力の底上げが最優先。4年目の原政権が実りの秋を迎えるべく、16日から鍛錬の秋をスタートさせる。【浜本卓也】