日本ハム五十幡亮汰外野手(23)はBIGBOSSチルドレンとなる可能性がかなり高い。

新庄剛志監督(49)が視察した沖縄・国頭での秋季キャンプで「4番候補だからな」と声をかけられた。指揮官の構想の1つが俊足の左打者が4番を打ち、従来の4番打者が6番に控える打線。100メートル走で10秒79がベストタイムの五十幡は、まさに4番像にピタリとはまる。

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中学時代は全国中体連の陸上短距離2冠に輝いて「サニブラウンに勝った男」と異名が付いた。評判通りの俊足ぶりで1年目は27試合の出場で9盗塁。一方で、新庄監督から「足があるから、しっかり下半身が使える。しっかり打撃技術を磨いていけば、しっかり飛ばせる」と評された通り、5月23日西武戦(メットライフドーム)では特大のプロ初本塁打も記録した。

類いまれなスピードが故障につながってしまったのは今後の解消すべき課題だが、万全なら一気にブレークできるポテンシャルがある。五十幡は「まずはレギュラー定着、スタメンを勝ち取れるように意識してやっていきたい」。BIGBOSSとともに、球界に旋風を巻き起こす覚悟はできている。【日本ハム担当=木下大輔】

◆五十幡亮汰(いそばた・りょうた)1998年(平10)11月27日、埼玉県生まれ。中学時代は「東京神宮リトルシニア」に所属。佐野日大-中大を経て20年ドラフト2位で日本ハム入団。50メートル5秒6、100メートル10秒79。171センチ、67キロ。右投げ左打ち。