日本ハム新庄剛志監督(49)が21日、国内暗号資産(仮想通貨)を取り扱う「BITPOINT」のブランドアンバサダーに就任した。契約金の一部は、暗号資産で授与された。暗号資産、もしくは暗号通貨とも呼ばれる仮想通貨とは?

 

2008年に発表された論文がきっかけで誕生した、デジタル通貨の一種。インターネット上で商品購入や送金に利用できる。円やドルといった法定通貨と異なり、管理者がいないのが特徴。2014年に欧州銀行監督局が「中央銀行や公的機関が発行したものではなく、法定通貨の裏付けがあるとも限らないが、自然人または法人に支払い方法として受け入れられ、電子的に移動、保存、取引される電子化された価値あるもの」と定義した。

仮想通貨の種類としてはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、バイナンスコイン(BNB)が時価総額のトップ3。2010年に最初の商取引が成立したとされるビットコインの資産総額は100兆円を超え、1コインあたりの相場は21日現在、530万円前後を推移する。現在は世界全体で8000種以上が存在し、全体の時価総額は250兆円前後を推移している。時価総額はこの3年で4倍以上となった。

仮想通貨は複数のコンピューターで取引を監視する「ブロックチェーン」という仕組みで管理し、「マイナー(採掘者)」と呼ばれる民間事業者が取引記録を更新する。海外送金の手数料が安い利点があるが、匿名性が高く、身代金の支払い要求など、犯罪に利用されることもある。

エンゼルス大谷翔平投手(27)は今年11月、アメリカの暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXと長期的なパートナーシップを結んだ。「グローバル・アンバサダー」として、FTXブランドやデジタル資産への認識を世界規模で高める役割を担っている。