東都大学野球の中大が22日、都内の同大グラウンドで年内の練習納めを行い、来年のドラフト候補に挙がる新主将の北村恵吾内野手(3年=近江)と、新副主将の森下翔太外野手(3年=東海大相模)が、そろって来年の「日本一」を誓った。

今春は優勝争いをしながらも2位。秋は打線が振るわず6位と不本意な成績に終わった。秋季リーグ戦終了後、新チームのスローガンについて北村と森下の意見は「日本一」で合致。チームメートも賛同し、決定した。

「聞く力」でチームをまとめる。北村は、主将に就任すると、まずは後輩たちの意見に耳を傾けた。「周りを受け入れる4年生になりたかった」と、対話を重ねた。何でも言い合い、グラウンドでは遠慮なくプレー。持っている力を、発揮する環境作り。来年、チームとして強くなるための、改革だ。副主将として北村を支える森下は「『日本一』しか目指していないので」と力を込めた。

清水達也監督(57)は「個人の力はついてきたと思うが、今秋は試合も個で戦ってしまい力が発揮できなかった。春までにチーム力を上げることが必要」と話す。そのポイントは、選手それぞれが与えられた役割を理解し準備。全うすること。北村、森下には、打線の主軸として、期待がかかる。北村が「来年は6本以上を打って、通算10本塁打以上の記録を残したい」と言えば、森下も「春5本塁打を打ちたい」と頼もしい。ライバルでもあり、毎日一緒に練習をする親友の北村、森下。切磋琢磨(せっさたくま)し、来年は「日本一」。そして、2人そろってドラフト指名へ。勝負の年を、2人は力強く歩む。