野球選手の未来を考える指導者や関係者によるFacebookのプライベートグループ、PFFCが23日、オンラインで公開ミーティング「勝つことよりも続けること~少年野球の現状と未来~」を開催した。

日本ハム大渕隆GM補佐兼スカウト部長(51)。前慶応高監督の上田誠氏(64)。東農大准教授の勝亦陽一氏が講演を行った。

「学童野球現状報告」をテーマに講演した上田氏は、野球をプレーする子どもが減少している現実について説明した。「私は昭和の野球をやってきた人間です。監督に怒鳴られながら野球をやってきました。でも、もう時代は少し違うと思います。旧態依然としたやり方を、我々は勇気を持って変えていかなければならないと考えています」と丁寧な口調で持論を述べた。

「野球の多様性と選手の可能性」をテーマに講演した大渕氏は、現在のプロ野球選手を例に挙げた。身体的な特徴では「巨人の秋広選手は身長2メートル。一方中日の谷元選手は167センチ。身長が高くても低くても活躍出来る」。成長時期の可能性については「ロッテの石川選手は25歳で急成長を遂げてドラフト1位。その後日本代表にも選ばれました」と説明した上で、「野球は間口が広いんじゃないかと。だからこそ我々大人は、選手の可能性を幅広にみる必要がある」と述べた。