教えてテル先生! 阪神佐藤輝明内野手(22)が29日、沖縄・宜野座で始まった合同自主トレで小幡竜平内野手と打撃談議を交わした。

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初日は雨のため室内練習場で行われたが、参加した28人は今季スローガン「イチにカケル!」が胸にプリントされたTシャツ姿で元気に練習。そんな中、佐藤輝はティー打撃を行う2学年後輩に近づき、スタッフを交え身ぶり手ぶりでアドバイスした。約5分間の会話の中身は「あんなことやこんなことです」と伏せたが「いろいろ『こうかなあ』と(考えながら)やっていたので、『俺はこうやで』と言いました」と寄り添った。

昨季球団新人最多の24本塁打を放った長距離砲から理論を聞き、小幡は「バットの左手の出し方とかについてアドバイスをもらいました。すごく面白いなと。すごく分かりやすく教えてくれました」と感謝。その後も打撃練習を続け「バットが体に巻きつく感覚はあった。(体から)離れず力が逃げない。力強く振れた」とさっそく表れた“輝効果”に充実の表情を見せた。

佐藤輝自身もプロ1年目の昨季、サンズをはじめ多くの先輩の助言に助けられてきた。「教えられるレベルに達してないですけど」と前置きした上で「技術のことを話すのは好きなのでいろいろしゃべりたい」。感覚を言語化することは自らの成長にもつながるかと聞かれ、「そういう面もあるので、しゃべるのはいいのかな」とうなずいた。

昨年は先乗りトレ初日に屋外フリー打撃でバックスクリーン直撃の140メートル弾を放った。この日は屋内での打ち込みとなったが、15度を超える気温で「充実していました。半袖でも大丈夫なくらいなのでうれしい」とニンマリ。周囲を見渡す余裕が生まれつつあるプロ2年目。2月1日からのキャンプでも後輩への助言、チームの雰囲気作りで、積極的に動く姿が見られそうだ。【中野椋】

〈佐藤輝の昨春キャンプ〉

◆いきなりバックスクリーン弾(2月1日)89スイング中9本の柵越え。バックスクリーン直撃の一打も。

◆初実戦は音なし(4日)プロ初の実戦となった紅白戦は「1番左翼」で3打席ノーヒット。

◆プロ1号は日本ハム戦(9日)初の対外試合となった日本ハムとの練習試合で、鈴木健から右翼ポール際へ。

◆バット折っても(16日)楽天との練習試合で、バットを折りながら右翼ファウルゾーンの柵の向こうへ大飛球を放った。

◆140メートル弾(18日)DeNAとの練習試合で、9回に電光掲示板を越える大アーチをかけた。

◆手応え(3月1日)初キャンプを打ち上げ「しっかり捉えられれば、本塁打にできる」。