出てこい、新たな先発投手! キャンプ2日目、楽天石井GM兼監督はブルペンをじっくり視察した。「良い感じで力強いボールを投げていた」と評価したのは、今季は先発の一角を狙う6年目の西口だ。

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昨季は主にリリーフとして33試合に登板。プロ初勝利を含む5勝を挙げ、ブレークの兆しを見せた右腕は指揮官が熱視線を送る中、ベテラン捕手の炭谷に座ってもらい、すべて直球で131球。「最後の方は指にかかっていない球の割合が増えた」と反省したが、先発転向を見据えた球数をクリア。オープン戦までにブルペンで最低1500球をノルマに掲げ、1試合を投げきる体力をつけていく。チームには実績ある投手がそろっているが、指揮官は層の厚さを否定。「みんな欠けているところが僕を含めてある。付け入る隙はある。西口に期待しています」と断言した。

西口の隣では、ドラフト6位西垣雅矢投手(22=早大)が腕を振った。指揮官が注目したのはルーキーのフォークと直球。「相乗効果があるので、どっちか1つでも伸ばせば、2つが効いてくる。完成度を高めればいけるというボールは投げてくれている」。9年ぶりの優勝のためには先発投手の奮起が必須。試合を作る若手の台頭を願った。【湯本勝大】

▽楽天ドラフト6位・西垣雅矢投手(首脳陣らに見られながらのブルペンに)「緊張してどうなるか分からなくなると思ったが、マイペースに投げれたので良かった」