阪神佐藤輝明内野手(22)は近大時代に慣れ親しんだ三塁を最後まで守った。

捕球は1回の和田恋の三遊間への当たりだけで、守備機会は少なかった。それでもノックを含めて柔らかなグラブさばきを見せ、「三塁で出たいとは思っているので、しっかり練習して奪い取るぐらいの気持ちでやっていきたい」と気合はさらに高まった。

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昨年は主に右翼を守り、今年は大山の三塁を狙っている。もう1つ大山と競う4番では、広角に3本を打ち分けた。1回1死一塁は藤井の速球を左前へ流し、4回は先頭でフルカウントから西口の133キロを引っ張って右前へ。9回1死無走者でも追い込まれて内間の149キロを中前へはじき返し、その後に追加点のホームを踏んだ。「しっかり対応できて良かったと思います」。本塁打を狙う意識を持ちながら状況に応じて切り替え、チームの対外試合初勝利に貢献した。

紅白戦を含めた実戦4試合で15打数7安打1本塁打で、打率は4割6分7厘。背番号8は「いい傾向ですし、良い状態かなと思います」と手応えを口にした。次の対外試合は19日の楽天戦。「4番三塁」に向けたアピールはまだまだ続く。【三宅ひとみ】