プロ17年目の中日平田良介外野手(33)が阪神との練習試合で復活をアピールした。

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沖縄・読谷の2軍キャンプで調整しており、1日限定の1軍昇格で「5番左翼」で先発し、3打数1安打。定位置再奪取へ意欲がにじんだのは2回だ。1死一塁から遊ゴロで一塁に残り、木下の左翼への単打で守備の乱れを突き、一気に本塁に滑り込んだ。6回無死一塁ではつなぎの右前打。「打撃はまだまだ。足も動けていたし、いい動きができた。これを継続してはつらつとしたプレーをしていきたい」と汗を拭った。

昨季は打撃不振に加え、異型狭心症、ぜんそくを発症し、1軍定着後は最少の21試合出場で終えた。再起にかける思いは強い。立浪監督は右翼、左翼を空け、根尾、岡林ら若手にチャンスを与えてきたが、「左翼も決まっていない。十分チャンスはある。あの必死さを見習ってほしい」と平田を称賛した。今季初めて対外試合に出たベテランが、反攻ののろしを上げた。

◆異型狭心症 心臓の血管が極度に縮むことから生じる病気。胸が圧迫されたり、締め付けられるなどの症状があり、夜間から朝方に多く、安静時に起きやすいなどの特徴がある。心身の疲労やストレス、喫煙、過度の飲酒などが原因とされる。

▽中日石川昂(対外試合で初安打)「シート打撃、紅白試合を含めて今までの中では一番良かった。全然満足してません。もっと頑張ります」

▽中日ドラフト5位星野真生(18=豊橋中央、1軍の対外試合に初出場し無安打も二ゴロ併殺を完成)「本来の自分の力を緊張して出せなかったのが正直な気持ちです」

▽中日ドラフト2位鵜飼航丞外野手(22=駒大、対外試合2度目のマルチ安打)「タイミングの取り方、センター中心を意識して打席に立った」