ロッテの新戦力が頼もしい。20日のヤクルト戦(浦添)で沖縄本島での練習試合4戦が終了。ドラフト1位の松川虎生捕手(18=市和歌山)は「6番捕手」で3戦連続スタメンマスク、「1番二塁」の同2位・池田来翔内野手(22=国士舘大)は4戦連続フル出場で打率5割3分3厘と、積極起用に応えている。22日からの宮崎遠征で、ポジション争いはさらに激化するが、そろって開幕1軍切符をつかむ可能性も十分にありそうだ。

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池田が1番打者の適性を発揮している。1回、8球をかけて奥川から四球を奪った。初球から2球続けてファウルとし、いきなり追い込まれるも、落ち着いて見極めた。「1番二塁」として4戦フル出場し、打率5割3分3厘。OPSは1・411と力強い。

「どんどん振りに行ける打順でもあるので、僕的には起用していただいてよかったです」

アグレッシブに振りながら、選球眼も確か。ここまで計18打席でボール球が34球。アマよりシビアとされるプロのストライクゾーンにも、「いい形で見逃していけているので」と対応している。

今後は正二塁手の中村奨が合流する。壁は高い。井口監督は「三塁を含めてポジション争いを激しく」とルーキーの起用を続ける。この日唯一のアウトは、走者を二塁に置いて迎えた打席での投ゴロだった。フルカウントからの内角球を、何とか右方向へ転がそうとする執念の進塁打だった。