外野のスタメン、リードオフマン争いに、2試合連続で猛アピールした。西武鈴木将平外野手(23)が「1番左翼」で先発し、4打数2安打1四球とチャンスの起点となった。3回は四球を選び、7回に中前打、9回に左前打を放った。

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前日8日は1番中堅で3打数2安打2四球だった。我慢の意識が結果につながっている。

「塁に出たいというところで、ただ打つだけではなくて、1球待ってみるとかして、カウントを良くしている。打席で落ちついてバッティングができているのも好調の要因だと思っている」

5回の第3打席では初球を狙って二ゴロに倒れたが、打てる球を冷静に見極める。追い込まれても慌てない。この日、5打席で22球を投げさせたのも、1番打者としての働きを示す。オープン戦22打席で三振が0なのも頼もしい。鈴木は「三振しない、しつこく粘る打者を目指していきます」と語った。

足の速さも魅力。ただ、走塁の技術には課題も残る。7回は5球目のけん制でアウト。ギャンブルスタートでの盗塁サインで仕方ないと理解を示した上で、辻監督は「走塁術は外崎、源田とかに追いつくまではいっていない。まだまだ勉強ですよ。もっともっと成長してもらわないと困る」。期待が高いからこそ、注文も付けた。

昨季の西武は1番打者に11人が座り、固定できなかった。外野のレギュラー争いも横一線の状況。その中で、鈴木の存在感はどんどん増している。指揮官は「今のところは(スタメンを)外さないでしょう。それぐらいの結果を残している。今は1歩リードですよ」とうなずいた。昨季は1軍で27試合出場の打率1割5分8厘。ただ、ファームでは規定未到達ながら、打率3割3分3厘をマーク。飛躍の6年目とする。【上田悠太】