東京6大学の慶大は、遠征からの帰京後初のオープン戦を行った。初回、今秋ドラフト候補の下山悠介内野手(3年=慶応)のソロ本塁打で先制したが、逆転されて接戦を落とした。

下山は「3番・三塁」でスタメン出場。1回2死、昨年12月の大学日本代表候補選考合宿でともに練習した名城大の右腕、松本凌人投手(2年=神戸国際大付)の直球を右中間へ豪快に運んだ。「変化球を待っていたけど、いい反応ができました。直球をはじき返すという、冬に取り組んできたことができたのは1つの成果」と話した。

“ホーム”に戻っての初戦でオープン戦1号をマーク。名城大の野口泰司捕手(3年=栄徳)は同じく昨年の大学日本代表候補選考合宿でプレーしており、試合前には「よろしくね」と言葉を交わしていた。

黒星は喫したが、打線は2点を追う9回に1点を挙げ、粘りをみせた。堀井哲也監督(60)は「課題も成果も見えた、いいゲームだった。体力もついてきて、ここからは個々の能力を見ながら、チーム編成をしていきたい」と4月9日のリーグ戦開幕(東大戦)を見据えた。

グラウンドには、LEDの照明灯が設置された。チームは遠征から戻り、さっそく使用。日暮れ以降も練習できるようになり、下山主将は「ものすごく明るかったです」と驚き。堀井監督は「日の入りが早い時期も、練習できる時間が増えるので、とてもありがたい。これが追い風になると思う」と話した。