ロッテ小島和哉投手(25)が仕上げてきた。巨人打線を相手に6回3安打無失点。2本の左翼線二塁打を浴びるも、全体的には危なげなし。「ちょっと結果が出て、いい感じでシーズンに入っていけるかな、って思うので、ちょっとホッとしています」。謙虚な言葉ながら自分をほめた。

【ニッカン式スコア】19日の巨人-ロッテ戦詳細スコア

久しぶりとなる柿沼友哉捕手(28)とのバッテリー。打ち合わせて「とりあえず、真っすぐをどんどん強く投げること」をテーマに。臆せず懐へ突っ込んだ。初回2死二塁。前夜に佐々木朗の159キロを満塁本塁打にした巨人岡本和にも、追い込んでからクロスファイアを決め球にした。146キロ、見逃し三振。勢いがついた。

母校浦和学院がセンバツ高校野球で初戦突破した。練習前にちょっとだけテレビで見たが「自分のことで精いっぱいでした」と苦笑い。昨季、初の10勝。背番号も14になり、期待も高まる。12日の西武戦(ZOZOマリン)は3回までに5安打を許した。「前回は真っすぐの出力、力強さがあまりなかったのと、ちょっと暴れてたので」。

それを1週間でしっかりと修正した。したため続ける野球ノート。引き出しも増えてきた。シーズン後半はエース格だった昨年の経験も生きる。「今年もしっかりと結果を残せたら、自分の中でも自信がつくと思っているので」。プロ4年目の25歳。オープン戦では中5日での先発も経験し、良いリズムでシーズンに入る。「160キロは出ないんで、イニングをしっかり稼いで1年間しっかり活躍できるように、というところですかね」。準備は整った。【金子真仁】