阪神ジョー・ガンケル投手(30)が1球に泣いた。2回、広島4番のマクブルームに2ボールから真ん中付近の143キロを左翼席へ運ばれた。「失投を捉えられましたけど、それ以外はそこまで苦しむこともなく、有利なカウントでゲームを進めていけました」。7回3安打1失点。先発として仕事を果たしたが、打線の援護なく2敗目を喫した。

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腰の張りから回復し、今季初登板となった3日の巨人戦は4回4失点。「全然ダメ」と振り返る前回から中6日できっちり修正してきた。「チームに勝つチャンスを与えるのが先発の仕事だと思うので、今回はしっかりできた」。3回から3イニング連続で3者凡退で試合をつくった。

打者23人のうち、12人が内野ゴロ。前回4個出した四球もなく、丁寧に打たせて取る投球が光った。矢野監督も「低めプラス、コースにしっかり投げるっていうことがガンケルの投球だし、テンポも良かった」と評価。昨季9勝右腕は「波がなく安定した成績を残せるように、自分の仕事ができるよう心がけたい」と次を見据えた。重苦しい雰囲気が漂うチームで、助っ人の復調は明るい材料だ。【中野椋】】